絵で見る創意くふう事典  》 第15章 地域  》 市民講座開講
 
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地域‐1508 地域密着型事業を起こす…C市民講座開講 BACK

 このページの掲載事例→                    ●150801 パソコン技能講習  
 ●150802 はじめてパソコンに触れる高齢者のためのパソコン講座 
 ●150803 自然ふれあい環境講座
 ●150804 パソコン教室
 ●150805 蕎麦打ち体験講座 
 ●150806 ソーイング、パソコン、講師指導、自然観察
 
【150801】 パソコン技能講習  

■西宮市シルバー人材センター(兵庫県)では、2001年度のSP講習会のワードとエクセル(各中級)の5日間コースを延べ100人が受講、2002年度は延べ150人が受講した。2003年2月には会員の1人が講師となりパソコンを使った経理の講習会(4日間コース、延べ100人)を予定している。

■eシルバー同好会が中心となり、会員を含む高齢者を対象に独自事業としてのパソコン教室を開催。2005年度は初級コースで161人、フォローアップ講座で115人が受講。2002年度はマンツーマンレッスン方式に変えて42人が受講した。

■今後はパソコン技能の必要な仕事が増えてくる。たとえば、市立体育館の管理の仕事は施設管理がメインだが、その傍らでパソコンを使って受付事務を行なわねばならないし、あるいは駅前の通勤客用の自転車レンタル会社から受注した自転車貸出業務は料金を受け取ると同時にその内容をパソコン端末に入力することが求められる。

■これまでの講習会により初級以上のパソコン技能を身につけている会員は全体の約4分の1。この層の厚みが今後の技術群、事務群、管理群の受注に有利に働くとみられている。

取材先 西宮市シルバー人材センター
取材 2003/01/17、2016/10/02
掲載 
月刊シルバー人材センター200304、2017/01

  ←パソコン教室、タブレット入門講座
 
【150802】 はじめてパソコンに触れる高齢者のためのパソコン講座  


2003年、摂津市シルバー人材センター(大阪府)にパソコン同好会が誕生した。メンバーは40人。このうち以前からパソコンを使いこなしていた人が9人が他のメンバーにパソコンを教えるという活動を行っていた。 

■9人は、大阪府が自主的自立的な就業機会創出促進のために独自事業企画案の募集に応募して、「はじめてパソコンに触れる高齢者のためのパソコン講座」開設の企画書を書き上げ、企画案を提出。これが優秀賞を獲得し、年50万円を2年間、計100万円の補助金を手に入れた。

■この補助金により、ノートパソコン10数台を購入。さらに12人が外部講習会を受講しSITA(シニアITアドバイザー)の資格を取得した。

SITA資格取得者はワードとエクセル、インターネットとメール、デジカメ、メンテナンスに役割分担して、2004年にセンターの研修室で「はじめてパソコンに触れる高齢者のためのパソコン講座」を開設した。2004年度の開講数は55回、受講者数延べ325人、2005年度87回、延べ731人、2006年度140回、1066人…と着実に増えている。

取材先 摂津市シルバー人材センター
取材 2007/10/04
掲載 
月刊シルバー人材センター200712

はじめてパソコンに触れる高齢者のためのパソコン講座
 
【150803】 自然ふれあい環境講座  


■大分市が「自然とともに歩み続ける環境未来都市」を宣言していることに因んで、大分市シルバー人材センターは「自然ふれあい環境講座」の開催を行政に提案、企画提案方式事業のひとつとして認定され、2007年1012月、一般市民を対象に市内のグリーンカルチャーセンターをメイン会場に4回にわたって開かれた。4回の講座の受講者は延べ76人だった。

■第1講・レクチャー「大分の自然を探すT」……日本生態学会会員の阿部泰雄氏が講師となり、郷土の植物の生態を解説。

■第2講・現場実習「大分の自然を探すU」……阿部泰雄氏が受講者を引率し、太古からの植生が残るゆすはら神社と佐賀関半島の植物を現場で観察し解説。

■第3講・レクチャー「絵で見る環境保全と地域の生き物の社会」……シルバー会員で、郷土の環境問題を研究する中村輝義さんのレクチャー。経済活動による環境破壊の実態を写真と絵で解説。自然の豊かさを取り戻す工夫を説く。

■第3講・実習「安全安心な廃油石鹸・ローソクづくり」……NPO法人大分の海と川を守る会理事長・是永康子氏による実習。

取材先 大分市シルバー人材センター
取材 2008/12/18
掲載 
月刊シルバー人材センター200903


↑環境保全講座の講義風景と現地学習
 
【150804】 パソコン教室  

■長崎市シルバー人材センターでは、2004年にパソコン班が誕生した。当初はデータ入力や経理事務の受注を目指したが、シルバーにパソコンの仕事ができると思えない人が多かったのか、ほとんど依頼はなかった。

■そこで、「コンピュータ・サービス技能評価試験WORDEXCEL3級」「SITASenior ITAdviser)」「MOSMicrosoft Office Specialist)」などを取得し、2005年、センターの2階でパソコン教室を開校。「インストラクター資格を持った会員が親切に教えます」とPRを続けたところ、少しずつ受講者が現れ、わかりやすく丁寧な教え方が評判となって、少しずつ増えていった。

■パソコン教室にはWindows7パソコンが10台備えられ、「WINDOWS入門」「WORD基礎講座」「同応用講座」「EXCEL基礎講座」「同応用講座」「WORD2007」「WORD資格取得準備講座」「デジカメ入門」「パワーポイント講座」「インターネット講座」の10講座を開講。2009年度の開講講座数は31回、受講者は延べ167人。現在のパソコン班員は33人。このうち講師は10人、残りは補助講師に回っている。

■このほか、公民館主催のパソコン教室、身障者福祉協会主催の身体障害者対象のパソコン教室、すこやか長寿財団パソコンコース、ママ友パソコン教室…などの講師役を受託。パソコン班の2009年度の事業実績は343万円だった。

取材先 長崎市シルバー人材センター
取材 2010/11/18
掲載 月刊シルバー人材センター2011/02

←パソコン教室
 
【150805】 蕎麦打ち体験講座  

■多賀町シルバー人材センター(滋賀県)ではセンターが指定管理者を務める「もんぜん亭」で蕎麦打ち体験講座を開いている。町内の回覧板や町のホームページを見て申込んだ人たちを対象に、会員が講師となり、約40分で蕎麦の打ち方を教え、最後はみんなで試食する。

取材先 多賀町シルバー人材センター
取材 2016/04/17
掲載 
月刊シルバー人材センター201607

←そば打ち体験講座
 
【150806】 ソーイング、パソコン、講師指導、自然観察  


■豊田市シルバー人材センター(愛知県)は2006年から自主事業の立ち上げに力を入れてきた。「若いころからやって見たかった夢をシルバーで実現しませんか」と市の広報などを通じて呼びかけ、それに応じて入会してきた特別の技術や興味関心を持った人が中心となって、20を越える自主事業がスタートした。農産物を栽培したり、手作り作品を製作販売する自主事業と並んで、市民を対象にした講座を立上げる形の自主事業もあった。例えば次のようなものである。

■ソーイング班……当初は縫製技術を持つ女性会員によって洋服の仕立てやハーフメード品の販売を目指したが、安価で良質な既製服が増える中で仕立ての注文は集まらなかったため、一般市民を対象にした縫製講座に変え、現在は本所で手芸、手織り、洋裁、和裁などを市民に教えるグループがある

■パソコン班……当初はチラシや年賀状などの文書作成を引き受けていたが。その後市民を対象にしたパソコン講座を行なっている。

■講師指導班……布草履、絵手紙、剪定、草刈り、太極拳、まくらめ、絵画、ガラス絵などの指導講習を受けた会員が、自ら指導者となって学校や地域の公民館などの要請に応じて講座を企画運営し、指導活動を行っている。

■自然観察指導班……指導員不足で困っていた市総合野外センターからの要請で、自然が好き、山歩きが好きという会員を募って自然観察判を編成。子供たちと一緒に山を歩き、一緒にゲームをしながら自然の見方、森の生物の生態を教えている。

取材先 豊田市シルバー人材センター
取材 2007/09/202017/07/20
掲載 月刊シルバー人材センター2007/122017/10 


↑ソーイング班(左)とパソコン班、布草履制作班の作業風景
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