■東京都日野市の至誠第二保育園では、園の垣根を越えた地域で子どもたちを育て、地域コミュニティの活性化のために、職員のＱＣサークルが活躍している。
■あるサークルはスローフードをテーマにしたイベントを企画。地域の高齢者を招いて、手打ちうどんの作り方を教わり、みんなで作ってみんなで食べるイベントを開催した。
■またあるサークルは、入園を希望してお母さんと一緒に体験保育にやってきた子どもたちがなかなか遊びの仲間に加われないことを改善するために、次のような取り組みを行った。
①園として体験保育を通じ、体験保育の子ども達と園児との交流を促進したいと考えていること、子育てに１人で悩まず、悩みを分かち合う場にしたいと考えていることを手紙で伝えた。
②体験保育のお母さんたちにアンケートして、子どもをみんなの輪に中に入れたいと思っていることを確認した。
③園児たちに体験保育のお母さんや子供たちに挨拶するよう促し、みんなで挨拶の歌を歌うことにした。
④紙芝居などを活用して職員が遊びの輪の中に入るよう誘いかけた。
⑤園外の公園などで園児を遊ばせるときも同世代の子どもたちに輪の中に入るように声をかけた。
■これらの活動を通じて、保菊園は、都市化と核家族化によって希薄化している地域の人と人のつながりの活発化に一定の役割を果たそうとしている。
●本文 → →shiseidaini.pdf
●至誠第二保育園のURL → http://shisei2-hoiku.jp/daini/
●掲載先 → ポジティブ 2006年11月号
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