改善の事典  》 第2章  安全  》 危険が見えるようにする
 
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i安全-0201 危険が見えるようにする  
「ここが危険」という情報は生命に関わる情報です。言葉で注意したり、文字で書いて説明するだけでなく、「危険!」という情報が向こうから飛び込んでくるよう、一目でわかるようにしておくことが大切です。そんな事例を集めました。
このページの掲載事例→                         ●020101 荷受け口の周囲をペンキで塗る   
 ●020102 ジャッキ棒に色を塗る
 ●020103 台車に注意を促すPOPを貼る
 ●020104 除草中に「草刈り作業中」の看板を立てる
 ●020105 自動ガラス扉にカラーベルトを入れる
 ●020106 ドアを引く位置を表示する
 ●020107 ハシゴの角度が見えるようにする
 ●020108 階下が見えるように鏡を付ける
 ●020109 ラックの高さを色分け表示する
 ●020110 面取り装置をオイルカーテンで覆う
 ●020111 砥石の回転中は赤色ランプを点灯させる
 
【020101】荷受け口の周囲をペンキで塗る
[改善前]
フォークリフトで棚の上に荷物を上げるとき、荷物が周囲の棚にぶつかって落ちる恐れがあった。
 
[改善後]
荷受け口の位置と幅がはっきりわかるよう、荷受口の周囲をペンキで塗った。



 「事務サービス改善提案ハンドブック」(1983)  
 
【020102】ジャッキ棒に色を塗る  

[改善前]
ガソリンスタンドでタイヤ交換時、ジャッキの棒に気がつかず、つまづきそうになった。
[改善後]
ジャッキの棒を赤白に塗り見えやすくした。

取材先 トヨタ生活協同組合
取材 1992/08/27
掲載先 燃えよリーダー 1992/09 

 
 
 【020103】台車に注意を促すPOPを貼る  

[改善前]
スーパー店内で台車で商品を搬入するときお客様と衝突する危険があった。

[改善後]
台車にPOPを張り「通りゃんせ」などのユーモアテープを流すことにした。

取材先 ニチイ
取材 1990
 

 
【020104】除草中に「草刈作業中」の看板を立てる  
[改善前]
草刈機で公園の草を刈っているとき、通りかかった人に気付かず振り向きざまに草刈機が当って怪我をさせる恐れがあった。

[改善後]
「草刈作業中」と書いたカンバンを立てて、周囲の人たちに注意を促した。

取材先 上野市シルバー人材センター
取材 2003/04/22
掲載先 月刊シルバー人材センター 2003/08
 
【020105】自動ガラス扉にカラーベルトを入れる  
[改善前]
ガラス製の自動扉が見えず、急いでいるお客様がぶつかる場合があった。


 
[改善後]
ガラスにカラーベルトを描いた。



取材先 寺内
取材 1980
掲載先 自己啓発 1981/01
 
 
【020106】ドアを引く位置を表示する  
 [改善前]
右開きのドアの左に立つと中の人がドアを開けたとき、はさまれそうになる。







[改善後]
ドアの左手に立たないよう床面に「危険」の標識を描き、立つ位置を足型で示した。




取材先 東京ホールセール
取材 1993/01/26
掲載 燃えよリーダー1995/05
 
 
 【020107】ハシゴの角度が見えるようにする  

はしごは60度から75度の範囲で使用するものと決められている。使用時に角度を確認できるよう安全角度表示器を取り付けた。

取材先 日新製鋼呉製鉄所
取材 1983/01/10
掲載先 創意とくふう 1983/07
 
 
 【020108】階下が見えるように鏡をつける  
[改善前]
ホイストの操作位置から階下が見えにくかった。
[改善後]
壁に凸面鏡をとりつけた。

取材先 久保田鉄工恩加島工場
取材 1982/04/22
掲載先 創意とくふう 1982/07

 
 
 【020109】ラックの高さを色分け表示する  
 [改善前]
ラック棚の高さは80p、90p、95pの3種類があり、プラッターで商品を持ち上げたとき積み上げた高さが高すぎると、商品が落下する危険があった。

[改善後]
ラック棚の支柱を高さによって80p→黒、90p→白、95p→黄に色分けし、プラッターの支柱の80p、90p、95pの位置にも同じ色の印をつけた。これによって入れようとする棚の高さが一目で分かるようになった。




取材先 西友枚方センター
取材 1997
掲載先 創意とくふう 1997/05

 
 
 【020110面取り装置をオイルカーテンで覆う  
[改善前]
ピニオンギヤの面取装置は1歯削るごとに次の歯の位置を割り出してまた削る。割り出し中は機械が止まっているように見えるためにうっかり手を出しそうになり非常に危険だった。
 
 
   
[改善後]
切削油を面取り装置の真上に導いて平たいノズルで噴射し、装置作動中はオイルカーテンで覆われるようにした。
 

取材先 マツダ
取材 1989
掲載先 ThinkUp 1989/09
 
 
【020111】砥石の回転中は赤色ランプを点灯させる  

砥石による研磨作業の危険要素をなくすため、次のような改善を行った。

@スイッチを入れると青、回りだすと赤のランプがつく。スイッチを切っても回っている間は赤のままで危険を知らせる。
A砥石とワークレストの間隔は2ミリ以内が標準。それ以上減ったら削れないよう砥石の両側にガードをとりつけた。
B眼鏡をかけ忘れても危険がないように透明プラスチックカバーをつけた。

取材先 フジコーポレーション
取材 1995/03/06
掲載先 燃えよリーダー 1995/04
 
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