■ミヤコテックは（京都市伏見区）はプラスチックと金属部品を一体成型するインサート成形の技術を持ち、安定した顧客を持っていた。バブル崩壊後、得意先の生産の海外シフトで、大幅に受注が減り、それを乗り越えるために改善改革に力を注いだ。
■３Ｓを徹底。市川克一社長は自ら電気制御を勉強し生産技術スタッフと一緒にラインの自動化を推進した。目標管理制度を導入し、１人ひとりに目標を持たせ、それをフォローして、技術向上に力を注いだ。
■次いで、異業種交流を推進。発泡体の製造、素材開発会社と水蒸気による発泡技術を担当する会社と協同して、古紙やでんぷんで発泡スチロールに代わる環境にやさしい梱包緩衝剤を実用化した。
■さらに改善改革の中で培った自動化技術で得意先企業の生産技術上の問題解決を引き受ける事業を立ち上げた。
■これが各方面から高く評価され、経産省から「新連携」、京都市から「オスカー」、京都府から「元気印企業」の認定を受けた。
■リーマンショックによる受注減が再び同社を襲っている。「今度の波は大きそうだが、ピンチの時こそ知恵を出すチャンスかも知れません。今日よりは明日、明日よりは明後日…との思いだけは持ち続けたいと思います」と市川さんは言う。
●本文 →miyakotekku.pdf へのリンク
●ミヤコテックのURL → http://www.miyakotec.co.jp/ へのリンク
●掲載先 → ポジティブ 2009年02月号
インサート成型品。写真クリックで本文表示。「仕事の事典」の関連事例
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