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ネット版 改善改革探訪記 bP87
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1人でも多くの生命を救うことを目標に掲げる会社

 東海メディカルプロダクツ探訪記

東海メディカルプロダクツ(愛知県春日井市)の創業者、筒井宣政さんの娘さんには、生まれながらの重い心臓病があった。その手術に娘さんの体力が耐えられないとわかったとき、筒井さんは手術のために蓄えてきたお金で、自ら人工心臓の開発に取り組むことを決めた。
8年をかけ動物実験まで成功させたが、実用化にはさらに巨額の資金が必要とわかって断念。開発の対象を、狭心症や心筋梗塞に陥った心臓の機能を一時的に回復させるIABPバルーンカテーテルに転換した。それまでのアメリカ製品を改良したバルーンカテーテルの国産化に成功。しかし、娘さんの心臓病に役立てることはできず、娘さんはしばらくして亡くなる。
亡くなる前、カテーテルが売れたと聞くたびに娘さんが「また1人の生命を救ったのね」と喜んでくれたことから、筒井さんは「1人でも多くの生命を救いたい」という企業目標を掲げた。バルーンカテーテルはその後、IABPのほか、腎臓透析患者用、腹部がん治療用、脳血管治療用などが開発され、海外にまで輸出されて、多くの人の生命を救うことに役立っている。
限りない好奇心、限りない情熱、限りない努力、限りないネットワークによって事業を成功に導き、多くの人の生命を救ってきた筒井さんの歩みは、目標に向かう1人ひとりに多くの希望と勇気を与えてくれる。

(日本監督士協会編「リーダーシップ」2017年1月号で詳報)  
●本文: tokaimedpro.pdf へのリンク
●東海メディカルプロダクツのURL: http://www.tokaimedpro.co.jp/ へのリンク
●「リーダーシップ」発行元・日本監督士協会のURL: http://www.kantokushi.or.jp/

IABPバルーンカテーテル国産第1号